IYVはアメリカやカナダから大量の木材を買い付けていて、その量はなんと40フィートのコンテナ20個分!そこそこの広さの体育館に棚をたくさん並べて、そこに木材を詰め込んだくらいの量…とにかく沢山って事です。

基本的にOEMでも使うような材がメインでレア材は少ないですが、良質なトーンウッドが揃っているので良い音の楽器を作るのには不自由ないでしょう。

 

アルダー

フェンダー系のギターで伝統的に使われてきた材で、不要な音域を出しにくく美味しい中音域は協調するという超優秀な材。

ほかの材に比べて軽めの物が多いのもgood。

エッジ感や輪郭感に欠けたり、木目が地味だと感じる場合はトップに5,6mm程の硬質な材を張るとすべて解決します。

軽くジャンルも選ばず他の帯域も邪魔しない、最高の仕事人です。

 

マホガニー

こちらはギブソン系によく使われてきた材。

やや濁った沼の様な高音に、唸るような低音を備えた材。メイプルをトップに貼ると物凄くバランスが良くなります。

以前はスタジオ系ストラトのバック材によく使われていましたが、最近のモダンギターではアッシュにお株を奪われがち。

 

スワンプアッシュ/ヘヴィーアッシュ

ダイナミックな木目とやや硬質な音が魅力の材。巷では樹種がどうとかがあるようですがPCGPでは単に重量で区別しています。

軽ければ軽いほど軽やかでエアー感のある音に、重ければ重いほど鋭く重たくソリッドな音に。

ベーシストの方はネック落ち対策と低音の支えの為に重量のあるアッシュを好む傾向にあります。

ギターでは意外と甘い音も出せたりする、器用な材です。

 

メイプル

硬質で重厚な、色白の材。ボルトオンのギターのネックは99%がこの材で、中高域に弾ける甘さがあります。

音域のバランスが良く、癖もない材です。

フレイムメイプルは厚みのある材もありますが、安定度の面からネックにはおすすめしていません。

ボディにはソリッドで使うとくっきりした輪郭とがっしりとした低音が得られますが重量が重くなりすぎるので、ほかのやわらかい材の弱点を補う形でラミネートされる事がおおいです。

また、キルトメイプルと一部のサイズの大きいボディには厚い材がほとんどないので、プレーンメイプルの上に2mm程の突板を張ることになります。

 

ローステッドメイプル

高熱で処理することで褐色肌になったメイプル。通常のメイプルより安定性がありますが、少し脆いです。

サウンド面では高域を強調しつつも過度の取れたサウンドで、不要な音域が削られるとも言えるかもしれません。

振動性も良くなるのでしばしば弾きこまれたヴィンテージ材の様だとも比喩されますが、実際には似て非なる物で個人的にはローステッドはあくまでもローステッドで、スタジオ系のギターにも合うのではないかなぁと。

 

ウォルナット(ブラックウォルナット)

固く、重く、非常に安定した材。主に多ピースネックの補強材として薄くスライスしたものをメイプルなどに挟んで使います。

一応ネック材やボディ材として使うのが流行った時期もありましたが、重量的にもサウンドの流行的にも今ではほとんど見かけません。ベースのトップ材としては人気ですが。

音質を敢えて評価するなら「メイプルとローズの中間」ですが、どちらにも似ていないと言えば似てないです。

 

日に焼けると色が薄くなっていく性質があるので保管方法には要注意。

 

エボニー

非常に硬質で超重厚な材。柔軟性が皆無なので取り扱いに注意しないと結構すぐ割れる。注意。

サウンドは非常に安定した中低域寄りで、重心の低い音です。

 

パーフェロー

ローズウッドの代替材として人気を集めている材ですが、色の薄い固体が多いという点だけがネック。

性質はメイプル寄りのローズと言った所で、特にフェンダー系のギターにはローズ以上にマッチする印象があります。

木肌もきめ細かく手触りさらさら。

 

パープルハート

何とも珍しい紫色の木材。しかし経年変化で濃い黒茶になっていくのが悩ましい所。

これもローズの代替種という位置づけで、どちらかと言うとエボニー寄り。

パープルハートで作られたネックは強靭さのあまりトラスロッドが固すぎて不安になります。

 

その他のエキゾチック材

・バールマホガニー、バールポプラ

・ペイルムーンエボニー(指板のみ)

 

取り扱いが無い、もしくは使用できない材

・ローズウッド

・ココボロ、ブビンガ含むすべてのローズ種

・チェスナット

・ブラッドウッド

・ウェンジ

・ジリコテ

・オバンコール

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